
脳ドックとは
脳ドックは日本で始められた脳の健康診断です。
そのはじまりは、まえぶれもなく突然破裂して命を奪うくも膜下出血・その原因である1㎝にも満たない脳動脈瘤を、見つけようと考えられた健康診断です。
脳ドックの当初の目的は脳動脈瘤を発見することでした。脳動脈瘤は家族性の例もあり、喫煙などの危険因子もある程度わかっていますので、心配な方は是非検査を受けることをお勧めします。しかし、発見された動脈瘤が破裂する可能性は、おおむね年間1%程度といわれています。治療には危険(リスク)を伴います。ほとんどの動脈瘤は破裂しなければ無症状です。リスクを伴う治療が必要なのかどうかは、簡単には決められません。経験豊富な脳神経外科医であれば、その動脈瘤が破れやすいかどうかはある程度判断できます。当院では、万が一動脈瘤が発見された場合、連携病院あるいは希望の病院へ紹介し、治療医と相談することをお勧めしています。
脳ドックの目的は時代とともに変遷してきました。症状を出す前に、脳腫瘍や脳梗塞などの脳卒中、あるいは脳萎縮などが発見されるようになりました。なかでも脳卒中は、死因の第3位を占める国民病です。脳卒中は一度発症しますと寝たきりは免れても障害が残ったり、長期間のリハビリが必要になったることが多い怖い病気です。そして、脳卒中は繰り返すという特徴があります。
脳ドックにより、症状が出ていないうちに脳卒中の影を見つけることができれば、そしてその発症予防として重要な高血圧をはじめとする生活習慣病を抑え込むことができれば。おそらく恐ろしい脳卒中から免れることができると思われます。 さらには、認知症についても、脳ドックで早期診断が期待されています。
当院の脳ドックは
脳ドック学会の推奨に従った脳ドックを行っています
こんな方にお勧めします
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50歳以上
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脳卒中になった血縁がいる
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高血圧がある
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糖尿病の疑いがある
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タバコを吸っている
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頭痛が気になる
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脳の病気が心配
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コレステロール値が高い
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肥満傾向
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お酒をよく飲む
検査項目
1)問診・認知症検査・身長・体重測定・腹囲
2)血液検査・生化学検査・検尿
3)心電図・ABI 全身動脈硬化測定
4)頸動脈エコー
5)MRI・MRA
脳ドックの流れ